東日本大震災について〜緋布より

去る3月11日の東日本大震災で被災なさった方々、また尊いお命を亡くされた方々に、まずは衷心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
これほどの未曾有の巨大災害、そしていつまで続くのかわからない、底知れぬ恐怖を抱かずにおられぬ原発事故に対して、被災地の皆様へは慰めの言葉もみつからないほどです。
私もかつて、昭和32年7月25日の「諫早大水害」に遭いました。発生当初はもはやお先真っ暗で、将来の夢などかけらも考えることができず、ただただ呆然とした日々を過ごすのみでした。しかし自衛隊の方々の力強い支援活動、近隣の方々からの炊き出し、ヘリコプターから落とされる衣類等の救援物資など、全国の方々からの温かい励ましのもとで、人も街も見事に復興し、以前にも増して活気ある生活がよみがえったことを忘れることができません。
いま被災された方々に対し、日本中、いや世界中が目を見張り、心を馳せ、一日も早い復興を願っています。いつか明るい夜明けが来て、輝かしい太陽の昇る日がまた必ずやって来ます。
私も微力ではありますが、チャリティー美術展に出品したり、他のチャリティー品を購入したりなど、わずかでも一助になればと活動しています。今もまた次のチャリティー美術展出品のため、皆様に一日も早く笑顔が戻られることを祈りながら懸命に制作に励んでいます。
ときどき「何のお返しもできなくて」というお声を頂戴します。そんな心配はいりません、ただ「ニコッ」と笑ってくだされば、私たちもさらなる勇気をいただけるのです。
笑顔を、忘れないでくださいね。