夏舞妓

 祇園祭の頃の、京舞妓の美しい立ち姿を人形にしてみました。
 この季節の舞妓の髪型は「勝山(かつやま)」と呼ばれるもの。涼しげな銀の花かんざしや、翡翠の玉かんざしを差し、鹿の子の代わりにはピンクに銀ふりの布で涼感を演出しています。
 着物の生地は大正時代のもので、下着やけだしにまで絽(ろ)を用い、帯は重厚感の中にも涼しさを感じる絽の織りを使用しました。
 足元のぽっくりには、白桐に畳表を張っており、細部にまでこだわって制作した作品のひとつです。(平成17年制作)
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