2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

よそおい

明治の美人画家・上村松園の名画「よそおい」をモチーフに制作した作品です。 江戸時代、武家の母親は気高い丸髷を結い、着物は優雅なお引きずり姿でした。娘の髪は、日本髪の中でも最も美しいと言われている島田髷に結い、着物は格調高い黒振袖、京友禅の大…

おねむ 1

髪を「先笄(さっこう)」に結った、まだうら若き母は、可愛い坊やの健やかな成長を祈りながら腹掛けを縫っています。そのかたわらの坊やはお母さんのおひざが恋しく、うとりうとりと…。そんな場面を作品にしてみました。(平成15年制作) *この人形は非売…

おねむ 2

江戸時代、豪商の女将はお引きずり姿であったと言います。ときには自らたすき姿でお椀の用意も。そんな忙しく働く母親の膝で、小さな坊やは眠さにむずかって…。そんな風景を人形にしてみました。(平成15年制作) *この人形は非売品です *写真をクリックす…

天草四郎時貞

いまなおその存在は多くの謎に包まれたままでありながら、その名を知らぬ人はいないであろうほどに歴史上あまりに有名である天草四郎、本名・益田四郎時貞の作品です。 出生についても諸説あり定かではありませんが、小西行長の遺臣・益田甚兵衛の子として現…

虹を見る

年の離れた弟を抱く美しい娘の、七色の虹を見る夏の一こまを表現した作品です。 娘の髪は「結綿(ゆいわた)」に結い、薄みどりのびらかんざしが涼感を添えます。着物は紗地に白桐模様で、帯には絽を使いました。 小さな坊やには、中に赤い前掛けを付けさせ…

夏舞妓

祇園祭の頃の、京舞妓の美しい立ち姿を人形にしてみました。 この季節の舞妓の髪型は「勝山(かつやま)」と呼ばれるもの。涼しげな銀の花かんざしや、翡翠の玉かんざしを差し、鹿の子の代わりにはピンクに銀ふりの布で涼感を演出しています。 着物の生地は…

坂本竜馬と丸山遊女

幕末の風雲児・坂本竜馬の作品です。長崎伊良林に日本初の商社・亀山社中を結成し、製茶貿易、海運業、倒幕にと活躍し、日本の近代化に大きな役割を果たした竜馬を知らぬ人はいない事でしょう。 この作品では、海援隊とともに金と暇さえあれば引田屋通いして…